相対パスと絶対パス ○絶対パス     最上位から(Top)から目的パスを示す   =>最上位ってどこやねん? ○相対パス   現在の位置を基準に目的パスを示す   例) ./ =>現在の位置を示すパス       ../ =>1つ上の位置を示すパス ■ローカルループバックアドレスとは?  ローカルループバックアドレスとは、自分自身を表す特別なIPアドレスの1つであり、 TCP/IPが有効なコンピュータでは常に利用可能なIPアドレスである。 一般的には以下のIPアドレスが利用される。 IPv4の場合: 127.0.0.1 IPv6の場合: ::1(0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0001)  IPv4の場合、IPアドレスの最上位のバイト(最上位の8bit)の内容が「127」 でありさえすればよいので、「127.0.0.1~127.255.255.254」の範囲内ならば どのIPアドレスでも利用できる (「127.0.0.0」と「127.255.255.255」の2つはブロードキャストアドレスのため除外される)。 例えば「127.0.0.2」でもよいし、「127.1.2.3」でもよい。 ただし、一般的な用途では「127.0.0.1」だけが利用される。 ローカルループバックアドレス「127.0.0.1」「::1」の確認方法  TCP/IPネットワークが有効になっていると、「127.0.0.1」「::1」は 必ず定義されているはずである。 Windows OSではTCP/IPは必ず組み込まれており、 またIPv4はもとよりIPv6も有効である。 そのため、デフォルトでは「127.0.0.1」「::1」ともに必ず利用できるはずだ。  ネットワークインタフェースに割り当てられているIPアドレスと違い、 「127.0.0.1」「::1」は、ipconfigコマンドや、 [設定]アプリの[ネットワークとインターネット]、 コントロールパネルの[ネットワークとインターネット]-[ネットワーク接続]などで確認できない。  そこで「netstat」コマンドを以下のように実行すると、 このIPアドレスでリッスンしているいくつかのポートが(デフォルトでは)存在するので、 それで確認できる。 ■「127.0.0.1」「::1」の利用方法  「127.0.0.1」「::1」は、自分自身を指すIPアドレスである。 そのため、自分自身のサービスが動作しているかどうかを確認したり、 自分自身のコンピュータ上で動作しているサービスへ接続したりする場合に利用できる。 先の例のように、pingで接続したり、ファイル共有へ接続したり、 Webサーバが動作しているならWebブラウザで接続したり、といった使い方をする。  外部のコンピュータから接続する場合と違って、 自分自身に割り当てられているIPアドレスを知っている必要はなく、 常に「127.0.0.1」や「::1」というIPアドレスに接続すればよい。 これにより、常に自分自身へ接続することが保証されている。  ただし、このような使い方が可能になるためには、 対象のアプリケーションが「127.0.0.1」「::1」(もしくは任意のアドレスを表す「0.0.0.0」「::」)に対して リッスンしている必要がある。  前述の「netstat -an」コマンドの実行例でいえば、 「ローカルアドレス」列がTCPの「0.0.0.0:445」や「127.0.0.1:843」であるポートには、 「127.0.0.1」を宛先に指定して接続できる。 同様に「[::]:49671」「[::1]:49670」には「::1」宛てで接続可能だ。 一方、「172.16.80.146:139」のポートに対しては、「127.0.0.1」宛てでは接続できない。 ■「127.0.0.1」「::1」でリッスンする  一般的には、どのポートがローカルループバックアドレス経由で接続できるかは気にする必要はない。 ただし、Windows OS上で稼働するWebサーバやファイアウォールなどを設定する場合には、 意識しておく必要があるだろう。  例えば以下のように設定されたWebサーバ(Windows OSのIIS)では、 ローカルコンピュータ上のWebブラウザから、「http://127.0.0.1/」を指定しても、 接続できずにエラーとなる。 IISが「127.0.0.1」でリッスンしていないからだ。